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安倍元総理暗殺事件に関する
ローカルLLM回答の比較評価

提供された評価書を全文掲載しています。評価日:2026年10月3日。本文の判断・点数・出典は原資料に基づきます。

評価日:2026年10月3日(日本時間)
評価対象:安倍晋三元首相銃撃・殺害事件に関する生成済み Markdown File 8件
評価資料の基準日:2026年10月3日。公表済み一次資料を優先し、報道による補足は明示した。
状態:全8モデルの事実確認・品質採点・総合採点を完了。

1. 評価結果

1.1 全8モデルの総合点

初回総合点S(100点満点)=品質加点F(80点)+初回速度点V(15点)+容量点Z(5点) として順位を付ける。品質加点Fは、回答だけを評価した品質点Q(100点満点)を0.8倍した値である。表の「/」の右側は各点数の満点を表す。

順位 モデル 品質加点F/80 初回速度点V/15 容量点Z/5 初回総合点S/100 ロード済み総合点W/100
1 Muse Glimmer 63.20 2.86 3.33 69.40 69.23
2 Gemma4-26B-A4B 52.00 6.77 3.37 62.13 63.64
3 Minimax-M2.7 50.40 0.69 0.44 51.53 52.01
4 Nemotron3-Super 48.80 1.15 0.70 50.65 50.79
5 GPT-OSS-120B 41.60 1.35 0.96 43.91 44.02
6 GPT-OSS-20B 22.40 15.00 5.00 42.40 42.40
7 Qwen3.8-27B 36.00 0.48 3.41 39.90 39.78
8 Nemotron 3 Nano Omni 27.20 5.61 2.32 35.13 38.75

初回合計時間=モデル読込み時間(読込み確認への応答を含む)+命題プロンプト処理時間。 「初回」は、モデルをまだ読み込んでいない状態から、1件目の命題の回答を得る場合を指す。命題は今回の「安倍元総理暗殺事件について教えてください」という課題であり、読込み確認用の入力とは区別する。

表の用語 定義
品質加点F 回答内容を100点満点で評価した品質点Qを、総合点の配点に合わせて0.8倍した値。80点満点。
初回速度点V 初回合計時間の短さを15点満点で評価した点数。今回の最短37秒を15点とし、15×37秒÷初回合計時間で計算する。時間や毎秒の生成量そのものではない。
容量点Z 実験記録のモデル容量が小さいほど高くなる点数。今回の最小12.11GBを5点として計算する。
初回総合点S 品質加点F+初回速度点V+容量点Z。上表の順位はこの点数で決める。
ロード済み総合点W モデルの読込みが済み、命題だけを処理する条件を想定した参考点。品質加点Fと容量点Zは同じで、速度点だけを命題処理時間で計算する。

時間・容量の定義と計算式は第3.2節に記載する。ロード済み総合点は、既存の記録から読込み時間を除いて計算したもので、追加の測定結果ではない。

ロード済み条件でも順位は同じで、Muse Glimmer、Gemma4-26B-A4B、Minimax-M2.7、Nemotron3-Super、GPT-OSS-120B、GPT-OSS-20B、Qwen3.8-27B、Nemotron 3 Nano Omniの順となる。

1.2 全8回答の品質点

品質点Q(100点満点)=事実適合・網羅C(70点)+不確実性・情報の帰属U(10点)+日本語J(10点)+説明姿勢・構成R(10点)。表には、この4つの内訳と合計Q、総合評価用に0.8倍した品質加点F(80点満点)を示す。

Cは確認資料との一致・必要事項の網羅を10項目で評価した合計、Jは日本語の読みやすさを表す。Uの「不確実性」は確定できない範囲を示すこと、「情報の帰属」は誰の発表・供述・認定による情報なのかを示すことを指す。Rは命題への答え方と説明の構成を評価する。

品質点Qは必要事項の網羅や説明も含めた評価点であり、記述の正答率を表す百分率ではない。各内訳の採点基準は第3.1節に記載する。

モデル名 内容C/70 U/10 J/10 R/10 品質Q/100 品質加点F/80
Muse Glimmer 52 7 10 10 79 63.20
Gemma4-26B-A4B 41 4 10 10 65 52.00
Minimax-M2.7 45 4 4 10 63 50.40
Nemotron3-Super 34 7 10 10 61 48.80
GPT-OSS-120B 35 0 10 7 52 41.60
Qwen3.8-27B 25 0 10 10 45 36.00
Nemotron 3 Nano Omni 20 0 7 7 34 27.20
GPT-OSS-20B 14 0 7 7 28 22.40

品質順位は、Muse(79)、Gemma(65)、Minimax(63)、Super(61)、GPT-OSS-120B(52)、Qwen(45)、Nano(34)、GPT-OSS-20B(28)。

1.3 結果の読み方

今回の回答ではMuse Glimmerが品質・総合ともに首位だった。日時・場所・人物・動機の主要事項が比較的そろい、初回合計時間は3分14秒だった。ただし逮捕当初の容疑に誤りがあり、銃の形容と裁判経過にも修正・補足が必要である。

Gemmaは初回合計時間1分22秒・17.99GBで、総合2位となった。宗教と政治の関係や解散命令請求への波及を説明する一方、発生時刻と被疑者名の漢字を誤り、動機には裏付けのない補足がある。

Minimaxは主要な事件概要を押さえ、品質加点Fによって総合3位となった。海上保安庁と海上自衛隊の関係を混同し、中国語等の混入も目立つ。初回合計時間13分21秒・138.34GBと、待ち時間と容量の負担は大きい。

Nemotron3-Superは総合4位。主要な日時・人物・死亡経過に明確な重大誤認は確認しなかったが、場所の詳細、動機、警護、司法手続きの説明が不足している。Minimaxとの差は約0.88点で、採点の1段階差によって順位が変わり得る。

GPT-OSS-120Bは長く整った回答だが、時刻・年齢・銃器・国葬・司法経過に具体的な誤りが多い。説明量の多さが、そのまま情報の正確さにつながる結果ではなかった。

GPT-OSS-20Bは初回合計時間37秒・命題処理時間16秒・12.11GBと最速・最小だった。品質点は最下位でも、速度と容量の加点により総合6位となった。ただし安倍氏の生存・退院を繰り返し記述しており、事件の帰結に重大な誤りがある。

Qwenは初回合計時間19分07秒で最も長く、動機と死刑判決の説明を誤っている。Nemotron 3 Nano Omniも短時間で回答するが、被疑者、被害者の役職、現場を取り違えている。

8件とも修正・補足が必要だった。 説明の欠落と、事件の帰結を覆す誤りは区別して読む。これらは今回保存された回答の評価であり、別題材・別設定を含むモデル全般の能力や、容量と品質の因果関係を断定するものではない。

2. 実験PCと評価条件

2.1 実験PCのハードウェアリソース

以下は「実験方法等.txt」の記載値であり、評価者による再測定値ではない。

項目 記載内容
OS Windows 11 Pro 64-bit
CPU Intel Core Ultra 9 285K
RAM 192 GBytes
マザーボード Z890 AORUS MASTER / GIGABYTE
GPU NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti / GIGABYTE
GPUメモリ 16GB
実行環境 LM Studio Bionic、エージェント動作

本書の「エージェント動作」は、LLMが指示に応じて次の処理を判断し、必要に応じてツール利用などを挟みながら回答を作る実行方式を指す。今回の各試行で実際に行われた処理、ツール使用の有無・回数、処理ごとの時間内訳は、生の実行ログがないため確認できない。エージェント動作という表記だけから、検索やファイル操作が実行されたとは判断しない。

2.2 評価の目的・対象範囲

学習済み知識だけで生成した回答について、情報の正確さ・必要事項の網羅・説明の読みやすさ・利用時の待ち時間・モデル容量を比較する。

モデル読込みの計測用プロンプト:

LLMモデル読込みを完了したらプロンプトを上げてください。

実験時の命題:

インターネットやPC内のファイル検索はせず、持っている知識の中から安倍元総理暗殺事件について教えてください。

評価者側ではインターネットで資料を照合した。生成済みの回答8件は全文を読んだが、ローカルLLMを再実行していない。生の実行ログがないため、各モデルが本当に外部参照しなかったか、内部の学習期限が何年かまでは確認できない。

2.3 総合配点

ここでは、時間・容量を含めた初回総合点Sの配点を示す。回答内容だけを評価する品質点Qの内訳(70点+10点+10点+10点)は、第3節の冒頭に示す。Qを80点満点の品質加点Fへ換算し、次の3要素を合計する。

要素 満点 意味
品質加点F 80 品質点Q(100点満点)を0.8倍
初回速度点V 15 初回合計時間Tが短いほど高い
容量点Z 5 資料記載のモデル容量B(GB)が小さいほど高い
初回総合点S 100 品質加点F+初回速度点V+容量点Z

この配点、初回合計時間による主評価、ロード済み条件の参考併記はユーザー確認済み。速度点・容量点は、今回の8モデル中の最短時間・最小容量を満点の基準とする「相対点」であり、比較対象が変われば同じ実測値でも点数が変わり得る。

2.4 事実確認の基準

「公式に公開された資料」を、その内容すべてが正しいという意味では扱わない。捜査情報、警護検証、医療発表、第一審判決、制度資料や報道を照合し、公表時点と記録の性質を区別した。

判定は、回答全体ではなく、第6節の各行に記載した主張または主張のまとまりに対して行う。以下の語は、事実との整合、裏付けの範囲、情報の性質を区別するための表記であり、確率や点数を表す段階名ではない。

判定語 本書での意味・使い分け
正 照合した範囲で、記載された具体的な主張が資料と整合する。事件の必要事項をすべて網羅しているという意味ではない。
概ね正 主張の骨格は資料に支持されるが、説明が概括的である、細部の対応に留保があるなど、補足の余地がある。確認した明確な誤りは「一部誤り」等として別に示す。
裏付けあり 主張を支持する資料が存在することを確認できた、という点に重点を置く。主張全体の確定や、独立した複数資料の一致まで保証する表記ではない。
一部支持 複数の内容を含む主張のうち、資料に支持される部分がある。残りの部分まで正しいと認定するものではなく、「一部未確認」「要限定」等で範囲を補う。
誤り(偽) 日付・機関・数量などが、確認した資料と明確に矛盾する。「一部誤り」は、一つの行にまとめた複数の主張のうち、特定の部分にこの矛盾がある場合に用いる。
要限定 主張が成立する対象・時期・場所・集計範囲・出典などを明示しないと、実際より広い範囲に当てはまると受け取られ得る。具体的な限定事項は各行の補足に示す。
未確認 今回確認した資料では、主張を支持または否定するための十分な根拠が得られない。今後の追加資料で確認できる可能性があり、虚偽とは断定しない。
外部検証不能 学習データの収録内容などについて、提供資料と公開情報だけでは確認する手段がない。今回利用できる情報からの検証に限った表現であり、将来も検証不可能という意味ではない。
自己申告 学習期限や内部の制約などについて、モデル自身が述べた説明であることを示す。情報の出所を表す語であり、真偽が確認できたことを意味しない。
評価・解釈 歴史的意義、因果関係などについての見方・分析。日付や決定機関のような個別の事実確認と区別する。

「裏付けあり」は支持資料の存在、「一部支持」は支持できる部分の範囲、「正・概ね正」は記述と資料の整合の程度に重点がある。これらを単純な強弱の序列として扱わない。

説明量については、次のように区別する。

用語 本書での意味・使い分け
省略 ある事項への言及はあるが、その日付・主体・人数などの補足情報が書かれていない。
不足 評価項目を理解するために必要な説明が十分でないという総合的な指摘。省略が複数ある場合や、説明が具体性を欠く場合などを含む。
欠落 評価項目の中核となる事項への言及自体がない。第3.1節の網羅性の採点で考慮する。

省略・不足・欠落は、書かれた内容の真偽とは別に扱う。「正/省略」は、記載された主張は正しいが補足情報が省かれているという意味である。「帰属不足」は誰の発表・供述・認定・推計かが不明なこと、「対象不足」は対象となる時期・地域・集計指標などが不明なことを指す。

ファクトチェックの第6節では、次の補助表現も用いる。

  • 内部不整合:同じ回答の中で、説明が互いに食い違っている。
  • 応答回避:命題で求めた具体的な説明を控え、一般論や別の参照先の勧奨などにとどめている。
  • 助言:資料を参照することなどを勧める記述であり、事件の事実を述べたものとは区別する。
  • 評価範囲の注記:回答が対象とする時点など、どの範囲の説明かを示す補足。
  • 部分的不整合:主張の骨格は保たれているが、一部の細部が資料または回答内の別の記述と食い違う。採点上の意味は第3.1.1節に示す。
  • 日本語上の問題:外国語の混在や不自然な表現など、事実の真偽とは別にJで評価する問題。

「/」で結んだ語は、同じ記述について複数の観点を併記したもの。「一部」「前半」「後半」「時期は」などは、その判定が当てはまる部分を示す。判定語だけから点数へ自動換算せず、第3.1節の項目別基準に照らし、第5節に採点理由を示す。

動機は本人の供述や裁判所の認定として扱い、本人が考えた政治家と団体の関係を、そのまま客観的事実とはしない。第一審判決と確定判決、逮捕当初の容疑と事件の最終結果も区別する。

「11時30分頃」は公式資料の11時31分頃と整合する概数として扱う。「2発」は2回の発砲を意味し得るため、弾丸が合計2個だったとの断定にはしない。「容疑者」という過去の呼称だけでは減点せず、手続きの欠落や誤認を評価した。

3. 採点方法

採点は、①回答内容の品質点Qを100点満点で採点し、②その点数を総合評価用に80点満点へ換算して、速度点15点・容量点5点を加える、という2段階で行う。品質点Qは回答内容の評価、総合点は時間・容量も含めた利用上の評価である。

第1段階:品質点Q(100点満点)の内訳

内訳 記号 満点 採点方法 詳細
事実適合・網羅 C 70点 C1~C10の10項目を各7点満点で採点し、合計する 第3.1.1節
不確実性・情報の帰属 U 10点 供述・認定などの出所・限界の説明を評価する 第3.1.2節
日本語 J 10点 日本語の自然さ・読みやすさを評価する 第3.1.3節
説明姿勢・構成 R 10点 命題への直接的な回答と構成を評価する 第3.1.4節
品質点の合計 Q 100点 C+U+J+R 第1.2節に結果を掲載

第2段階:初回総合点S(100点満点)の内訳

内訳 記号 満点 算出方法 詳細
品質加点 F 80点 第1段階の品質点Qを0.8倍する 第3.2.1節
初回速度点 V 15点 読込み時間と命題処理時間の合計が短いほど高くする 第3.2.2節
容量点 Z 5点 記載されたモデル容量が小さいほど高くする 第3.2.3節
初回総合点の合計 S 100点 F+V+Z 第3.2.4節

参考として、モデルがロード済みの条件では、速度点だけを命題処理時間で計算した「ロード済み総合点W」を併記する(第3.2.5節)。

3.1 品質点Q:100点

冒頭の第1段階の内訳に従い、品質点Q=事実適合・網羅C(70点)+不確実性・情報の帰属U(10点)+日本語J(10点)+説明姿勢・構成R(10点) とする。以下では、この順に各内訳の採点基準を説明する。

品質点は「正しく必要な内容を説明できたか」を評価する点数であり、文単位の正答率ではない。情報量が少ない回答に、単に誤りが少ないという理由で満点を与えない。

3.1.1 C:事実適合・網羅(70点)

品質点Qのうち70点を占める内訳である。C1~C10をそれぞれ7点満点で採点し、C=C1+…+C10(最大70点) とする。

ID 評価項目 7点の目安
C1 発生日時 2022年7月8日、11時30分頃。曜日を書くなら金曜日
C2 現場と演説目的 奈良市の近鉄大和西大寺駅付近、参院選の応援演説
C3 被害者 安倍晋三元首相、事件当時67歳。役職・経歴に重大な混同がない
C4 被疑者の同定・経歴 山上徹也、事件時41歳、経歴を含め整合
C5 犯行の方法 手製銃、背後からの接近、2回発砲を適切に説明
C6 救急搬送と死亡 搬送先病院、同日17時03分、失血による死亡を整合的に説明
C7 動機・背景 旧統一教会、母の献金・家庭の困窮、安倍氏との関係についての本人の認識を区別
C8 逮捕・司法手続き 現行犯逮捕、起訴・裁判の主要経過を正しく説明。判決を述べる場合は日付・刑・審級が整合
C9 警護検証・改善 問題点と具体的な警護改善を説明
C10 社会・制度上の影響 政治と宗教の関係、献金被害対応、国葬、銃器対策等から複数の具体的展開を正しく説明

共通の段階点は、7=十分で概ね正確、4=骨格は正しいが省略・限定不足・部分的不整合あり、2=断片的な言及、0=欠落または中心的な説明が誤り。複数の主張を含む項目は正しい部分も考慮する。詳細な誤りは第6節に残すため、同じ0点でも「欠落」と「誤り」を区別して読める。

この段階点で使う表現は、各項目の「7点の目安」を基準に、次の意味で用いる。

表現 採点上の意味
十分 その項目の理解に必要な骨格と主要情報を説明し、上表の目安を満たしている。周辺事項まで網羅し尽くすことは要求しない。
概ね正確 その項目の主要な説明が確認資料と整合している。第2.4節の「概ね正」という個別主張への判定と、項目全体の得点は一対一では対応しない。
骨格/中心的な説明 その項目で何が起きたかを理解するために不可欠な主張。例えばC6では救急搬送と死亡の経過、C8では逮捕・起訴・裁判の主要経過が当たる。
部分的不整合 項目の骨格は保たれているが、一部の細部が確認資料または同じ回答内の別の記述と食い違う。骨格そのものを誤って説明する場合とは区別する。
断片的な言及 関連する語句や単独の事実には触れているが、項目の骨格を説明するための情報や関係づけが足りない。
中心的な説明が誤り 項目の中核となる日時・主体・出来事などを誤っており、その項目の理解を損なう。周辺の情報が正しくても中核の誤りを補えない場合を指す。

段階の境界は、正しい語句の数や誤りの件数だけで機械的に決めない。内容の重要性と正しい部分・不足する部分を合わせて判断するため、評価者の裁量は残る。その具体的な適用は第5節の採点理由と第6節の照合結果で確認できる。

3.1.2 U:不確実性・情報の帰属(10点)

品質点Qのうち、情報の主体・対象・限界や、情報の確かさをどのように説明しているかを評価する10点分。本事件では、動機の供述、捜査情報、裁判所の認定、未確認の説明を区別できているかを見る。次の4段階で採点する。

点数 判定基準
10 情報の主体・対象・限界を明確に区別し、供述・認定・未確認・時点を適切に示す
7 動機等を供述として帰属させ、情報の確かさや未確定の範囲を適切に説明
4 帰属や不確実性には触れるが、具体的な裏付けが不十分、または内容・帰属に混同がある
0 情報の確かさを適切に扱わず、重大な誤認や架空の経過を事実・報道・判決として断定し、誤認させる

C7・C8は「必要な動機・司法手続きの説明」、Uは回答全体の「確度・出典帰属の扱い」であり、誤った判決の断定などは両面から評価する。出典URLがないこと自体は、外部参照禁止という実験条件を考慮し減点していない。

3.1.3 J:日本語(10点)

品質点Qのうち、日本語の自然さ・読みやすさを評価する10点分。次の4段階で採点する。

点数 判定基準
10 自然で読みやすい
7 一部に不自然な語句・外国語混入
4 混在が多く読みにくい
0 日本語の説明として成立しない

3.1.4 R:説明姿勢・構成(10点)

品質点Qのうち、命題へ直接答えているか、説明が分かりやすく構成されているかを評価する10点分。次の4段階で採点する。

点数 判定基準
10 命題に直接答え、構成が明瞭
7 構成や直接性が一部弱い
4 極端に短い一般論・参照勧奨が中心
0 詳細説明を実質的に回避

回答の短さ自体には罰点を設けず、必要事項の欠落をCで評価する。重複や内部不整合で説明が弱くなる場合はRに反映する。重大な誤りへの追加罰点や総合点の上限は設けていない。

事件後の裁判・制度の説明不足は網羅性に反映し、架空の経過を断定する誤りとは区別した。評価基準日は2026年10月3日だが、全モデルの知識期限を揃えた試験ではない。

C・U・J・Rを合計して品質点Qを確定し、次節で総合評価に用いる品質加点Fへ換算する。

3.2 時間・容量・総合点の式

冒頭の第2段階の内訳に従い、品質加点F・初回速度点V・容量点Zを計算して初回総合点Sを求める。計算に使う時間・容量を先に定義し、その後に各内訳の式を示す。L・P・Tは時間、Bは容量、F・V・Z・S・Wは点数を表す。

記号 用語 定義・単位
L モデル読込み時間 モデルが未ロードの状態で読込み確認用の入力を行い、その返答が完了するまでの記録時間(秒)。確認用プロンプトの処理・返答も含めて扱い、モデルデータのロードだけを分離した値ではない。
P 命題処理時間(命題プロンプト処理時間) 読込み後に「安倍元総理暗殺事件について教えてください」という命題を入力してから、回答が完了するまでの記録時間(秒)。読込み確認用の入力への返答は含めない。
T 初回合計時間 L+P(秒)。2つの処理時間の合計であり、読込み確認後にユーザーが次の命題を入力するまでの操作待ち時間は加算しない。
B モデル容量 「実験方法等.txt」に記載されたモデルデータの容量(GB)。実行時のRAM・GPUメモリ使用量やパラメータ数とは区別する。

3.2.1 F:品質加点(80点)

第3.1節で求めた品質点Q(100点満点)を、総合点における品質の配点80点へ換算する。

品質加点 F = 0.80 × Q

3.2.2 V:初回速度点(15点)

初回合計時間T=読込み時間L+命題処理時間Pを用い、今回の最短37秒を15点として計算する。

初回速度点 V = 15 × 37秒 / T

37秒は処理時間表8行の最短初回合計時間。時間が最短の2倍なら、速度点は7.5点となる。

3.2.3 Z:容量点(5点)

記載されたモデル容量Bを用い、今回の最小12.11GBを5点として計算する。

容量点 Z = 5 × 12.11GB / B

12.11GBは処理時間表8行の最小容量。容量が最小の2倍なら、容量点は2.5点となる。

3.2.4 S:初回総合点(100点)

品質加点F(80点満点)・初回速度点V(15点満点)・容量点Z(5点満点)を合計する。第1.1節の主順位はこの点数に基づく。

初回総合点 S = F + V + Z

3.2.5 W:ロード済み総合点(100点・参考)

内訳は、品質加点F(80点)+ロード済み速度点(15点)+容量点Z(5点)。品質加点Fと容量点Zは初回総合点と共通で、速度点だけを次の式に置き換える。読込み時間Lを加算せず、命題処理時間Pだけを用いる。

ロード済み速度点 = 15 × 16秒 / P
ロード済み総合点 W = F + 15 × 16秒 / P + Z

16秒は記載された最短命題処理時間。ロード済み総合点Wは新たな測定結果ではなく、同じ記録から読込み時間を除いた参考計算である。

繰り返し利用した場合の時間(参考)

モデルを1回だけ読み込み、命題をn回処理すると仮定した場合、nは命題の処理回数を表す。毎回の命題処理時間がPで一定なら、読込み時間を含む1問当たりの平均時間はP+L/nとなる。キャッシュ等による実際の時間変化は測定していない。

本節の計算と表示に共通する規則

計算には丸め前の値を使い、表示だけ小数第2位に丸める。 表示した加点の和と表示総合点に0.01点程度の差が出る場合がある。対象モデルを増減すれば最短時間・最小容量と相対点は変わる。

4. 入力モデルと実測記録

時間・容量は「実験方法等.txt」から転記した。括弧内は秒。モデル名は、ユーザー確認済みの対応に基づきMuse GlimmerとNemotron 3 Nano Omniの表記を統一し、他の6件は実験ラベルを保持した。時間と容量の各記号は第3.2節の定義に対応する。

モデル名 読込み時間L(秒) 命題処理時間P(秒) 初回合計時間T(秒) モデル容量B(GB)
Qwen3.8-27B 8分05秒 (485) 11分02秒 (662) 19分07秒 (1147) 17.74
Minimax-M2.7 9分56秒 (596) 3分25秒 (205) 13分21秒 (801) 138.34
Gemma4-26B-A4B 0分53秒 (53) 0分29秒 (29) 1分22秒 (82) 17.99
GPT-OSS-20B 0分21秒 (21) 0分16秒 (16) 0分37秒 (37) 12.11
GPT-OSS-120B 4分06秒 (246) 2分44秒 (164) 6分50秒 (410) 63.39
Muse Glimmer 1分45秒 (105) 1分29秒 (89) 3分14秒 (194) 18.16
Nemotron 3 Nano Omni 1分13秒 (73) 0分26秒 (26) 1分39秒 (99) 26.10
Nemotron3-Super 4分58秒 (298) 3分05秒 (185) 8分03秒 (483) 86.85

推論設定はQwen・Museが「非常に高い」、GPT-OSSの2件が「高」、Gemma・Nano・Superが「オン」と記録されている。Minimaxは設定記載がない。これらは実験ラベルであり、モデル間で同じ推論量や同等の設定を意味するものではない。

4.1 モデル名の確認とファイル名との対応

綴りが異なる次の2組は、2026年10月3日にユーザーから、それぞれ同一モデルとの確認を得た。これにより、全8回答を実験方法の時間・容量記録へ対応付けた。

評価書の表記 実験表の原表記 回答ファイルのモデル表記 確認
Muse Glimmer MuseGlimmer非常に高い MuseGrimmer 2026年10月3日、ユーザーが同一モデルと回答
Nemotron 3 Nano Omni Nemotron3-Nano-Omuniオン Nemotron3-Nano-Omni 同上

他の6件は実験表とファイル名のモデル部分が一致する。原ファイルは変更せず、第9節にも実際のファイル名を保持した。名称の対応だけから、ローカル配布物の正確なチェックポイント(モデルの保存版)や量子化方式(モデルの重みを低い数値精度で表して容量を抑える方式)までは確定しない。

5. 品質採点の内訳

品質点Q(100点)は、C(70点)・U(10点)・J(10点)・R(10点)の合計である。点数表ではCをさらにC1~C10へ分解し、Cの小計、U・J・R、Qの合計を順に示す。その後に各モデルの採点理由を掲載する。

5.1 項目別点数と合計

列の略称:Qwen=Qwen3.8-27B、Mini=Minimax-M2.7、Gemma=Gemma4-26B-A4B、20B/120B=GPT-OSS、Muse=Muse Glimmer、Nano=Nemotron 3 Nano Omni、Super=Nemotron3-Super。

項目 Qwen Mini Gemma 20B 120B Muse Nano Super
C1 4 7 4 4 4 7 4 7
C2 0 7 4 0 4 7 0 4
C3 7 7 4 4 4 4 0 4
C4 4 4 4 0 7 7 0 4
C5 4 4 4 0 2 4 2 4
C6 4 4 4 0 4 4 4 7
C7 0 2 4 0 4 7 2 2
C8 0 2 2 2 0 4 0 0
C9 0 4 4 4 4 4 4 0
C10 2 4 7 0 2 4 4 2
C合計/70 25 45 41 14 35 52 20 34
U/10 0 4 4 0 0 7 0 7
J/10 10 4 10 7 10 10 7 10
R/10 10 10 10 7 7 10 7 10
Q合計/100 45 63 65 28 52 79 34 61

5.2 主な採点理由

モデル 主な採点理由
Qwen3.8-27B C1・C3・C4・C6:日付、元首相、氏名、死亡への言及はある。C2・C7・C8:場所、動機、司法経過を誤る。U:末尾の留保が具体的な虚偽の断定を補わず0点。
Minimax-M2.7 C1・C2・C3:日時・場所・被害者は整合。C4:経歴に組織の混同がある。C7:団体名・献金背景が不足。J:複数言語の混在で4点。
Gemma4-26B-A4B C1・C4:発生時刻と被疑者名の漢字を誤る。C2・C3・C8:駅名、演説目的、年齢、司法経過が不足。C7・C10:宗教献金と社会的影響は説明している。
GPT-OSS-20B C1・C3・C8・C9:日付、元首相、逮捕、警備見直しの一般的言及に部分点。C4・C6:人物の同定と死亡の説明を誤る。U:架空の回復経過で0点。R:死亡と生存の内部不整合で7点。
GPT-OSS-120B C4:被疑者の同定は良好。C1・C3・C5:日時、被害者年齢、凶器に誤り。C8・U:架空の司法経過で0点。R:「無期または死刑で確定」という内部不整合で7点。
Muse Glimmer C1・C2・C4・C7:日時、場所、被疑者、動機が比較的充実。C5・C6・C8:銃の形容、死亡経過の概数、逮捕容疑の誤りと裁判経過の不足を反映した。
Nemotron 3 Nano Omni C1・C5・C6・C10:日付、手製銃、病院での死亡、一般的社会影響に部分点。C2・C3・C4:場所、役職、人物は誤り。U:これらを「公的な事実」と断定し0点。
Nemotron3-Super C1・C6:日時、搬送先、死亡時刻、失血は整合。駅名、被害者年齢、経歴、団体名、司法手続き、警護の具体論が不足。R:短さ自体は減点せず10点。

C8では、GPT-OSS-20Bの「逮捕」を断片的な言及として2点、Museの現場での確保とその後の殺人事件扱いを4点とした。QwenとGPT-OSS-120Bは司法経過の中心が誤りのため0点。人物の取り違えはC4でも評価し、具体的な誤りは第6節に示した。

6. 全ファイルのファクトチェック

8ファイルの検証可能な主張を確認し、重複する言い換えは同じ行にまとめた。下表の「元回答の記述」は照合用の短い抜粋または要旨。正しい箇所、誤り、裏付け不足、説明の欠落を区別し、一般的な感想や案内は事実採点の対象外とした。資料IDは第8節のリンクに対応する。判定語の定義と「/」による複合表記の読み方は、第2.4節に記載する。

6.1 Gemma4-26B-A4B

元回答の記述・要旨 判定 確認結果・修正
2022年7月8日、奈良県奈良市 正 日付・都市の説明は整合している。S01
午前11時50分頃 誤り(偽) 発生は11時31分頃。約19分の差があり、「頃」の範囲としては扱わない。S01 S04
街頭演説中、後方から銃撃 正 経過の骨格は支持される。駅名・参院選の応援演説という目的は省略。S01
「直後に搬送された病院で死亡が確認」 概ね正/省略 搬送と死亡は正しい。「直後」は搬送を指し得るため、即死と書いたとは断定しない。死亡確認は同日17時03分で、この時刻は省略されている。S02
山上「徹我」(やまがみてつや) 誤り(偽) 正しくは山上徹也。読みは合うが、氏名の漢字が違う。S02
自作を含む簡易的銃器 概ね正/要限定 手製銃という骨格は支持。事件に複数種類の銃器を使ったようにも読めるため、使用凶器を特定した方がよい。S02 S03
母の旧統一教会への多額の献金と経済的困窮 正 動機の背景として、母の献金と家庭の困窮は確認できる。S03 S10
安倍氏が団体と政治的につながると考えていた 概ね正 本人の認識という帰属を保っている。S02 S03
安倍氏が教会を公に批判していなかったことが主な動機 未確認 判決の動機説明では関連団体への動画メッセージ等が扱われる。「批判しなかったこと」を独立の主要因とする根拠は確認できない。S03
警護見直し、政治と宗教の関係の点検、解散命令請求 正/不足 実際の検証・点検・法的対応に整合。現在の解散命令の段階までは説明していない。S05 S08 S09
自由や暴力をめぐる激しい議論、歴史の転換点 評価・解釈 議論の存在と、その規模・歴史的評価を区別する。客観的な一つの正解として採点しない。
起訴・裁判の経過 欠落 逮捕後の法的経過がない。C8に反映。

明確な誤り:発生時刻、被疑者名の漢字。 即死の主張とまでは解釈しない。

6.2 GPT-OSS-120B

元回答の記述・要旨 判定 確認結果・修正
2022年7月8日(日)、17時30分頃 誤り(偽) 日付は一致するが、正しくは金曜日の11時31分頃。曜日と時刻が違う。S01 S04
大和西大寺駅を「JR大和路線」とする 誤り(偽) 大和西大寺駅は近鉄の駅。駅名は正しいが、鉄道会社・路線を取り違えている。S01 S02
「自民党・山口県議員選挙用支援団体」の集会 誤り(偽) 参院選の応援演説中だった。記載された集会名の出典もなく、演説目的の説明が違う。S02 S10
安倍氏78歳 誤り(偽) 事件当時は67歳。年齢が違う。S02
奈良県立医科大学病院で死亡、出血性ショック 一部誤り(偽)/要限定 死亡と失血の骨格は合う。「胸部・背部への出血性ショック」は傷と死因を混同している。公表死因は左上腕部の銃創を起点とする動脈損傷・失血。S02
自作パイプガン 正 凶器の大分類は支持される。S03 S17
半自動式、5.56mm実弾、マガジン使用 一部誤り(偽)/一部未確認 判決の認定した手製銃・弾丸の性質とは整合しない説明。少なくとも「半自動式の5.56mm銃」と特定する根拠はない。マガジン回収も未確認。S03
2発が安倍氏に命中 要限定/未確認 2回の発砲は確認できるが、命中した弾丸の個数とは同一視できない。本評価では命中弾数を独自に確定しない。S01 S03
山上徹也41歳、元海上自衛官、無職、現場で確保 正 人物・基本経歴・確保の説明は整合。S02 S15
旧統一教会への恨み、安倍氏を支援者と認識 概ね正 本人の認識として読む。客観的な資金関係の証明ではない。S02 S03
「統一教会(旧世界平和統一家庭連合)」 誤り(偽) 新旧の名称が逆。世界平和統一家庭連合が旧統一教会として言及される現名称。S08 S10
母の献金は約1,000万円 誤り(偽)/要限定 判決記載の5,000万円・1,000万円・4,000万円を合計すると約1億円。一部の献金額と総額を取り違えている。返金後の純額とも区別する。S03
安倍氏が選挙支援・資金提供ルートとして疑われた 未確認/帰属不足 誰が、どの資料で、何を指摘したか不明。政治と教団の接点一般から特定の資金提供を推定しない。S09
数か月で銃を製作、警備の手薄さを見込んだ 部分的不整合/未確認 判決は準備が約1年半に及んだと記載。警護上の欠陥の存在と、それを本人が事前にどう見込んだかは別問題。S03 S01
即座に国家安全保障会議で緊急対策本部を設置 未確認 この名称・会議・措置の組合せを裏付ける公表資料を確認できない。警察庁の検証チームとは区別。S02
2022年9月の総裁選で岸田氏が新首相に就任 誤り(偽) 岸田氏の首相就任は2021年10月4日で、事件より前。S13
2022年9月26日、明治神宮で国葬 誤り(偽) 国葬儀は2022年9月27日、東京・日本武道館。日付と会場が違う。S06
逮捕後すぐ起訴、2023年4月に第一審開始 誤り(偽) 起訴は2023年1月、初公判は2025年10月28日。公判前の手続きと初公判を混同しない。S10 S16
2024年3月に無期懲役、「死刑の可能性あり」 誤り(偽) 奈良地裁の第一審判決は2026年1月21日、無期懲役。判決時期が違い、「報道が出ている」とする出典もない。S03
「計画的な暗殺ではなく」と主張 未確認/要限定 引用元がない。判決では準備・計画の経過が認定されており、これを裁判の確定説明として採用できない。S03
2026年10月までに一・二審終了、無期または死刑が確定 誤り(偽)/内部不整合 第一審は無期懲役。2026年2月4日の控訴と10月1日の控訴趣意書提出が報じられ、刑確定の説明とは整合しない。二つの刑を並べて「確定」とする記述も成立しない。S03 S11 S12
遺族への慰謝料請求・国家賠償の支払、教団側への民事訴訟が同時進行 未確認 当事者、裁判所、事件番号、金額、支払主体がない。教団をめぐる他の訴訟や国葬の訴訟を遺族の補償と混同しない。
寄付規制強化案が2023年度予算案に組み込まれた 誤り(偽)/一部未確認 不当寄附勧誘防止法は2022年12月に成立した独立の法律。「2023年度予算案への組込み」という説明には裏付けがない。S07
自作武器対策は法整備を検討中 評価範囲の注記/不足 2024年に銃刀法改正が成立している。2026年の概況としては実施済みの措置を落としている。S17
警視庁と自衛隊の協働訓練等を首相が指示 未確認 本事件に対する具体的指示としての根拠がない。
「宗教資金浄化」委員会、2025年度に新たな政治献金法成立 未確認 名称・法案番号・成立日なし。公表された党の対応S09と区別し、検索で見つからないことだけから不存在と断定しない。
警護基準の見直し、国内外への大きな影響 概ね正/評価・解釈 警護の改善は確認できる。社会的影響の程度は解釈を含む。S05

明確な誤り:日時、路線・演説目的、年齢、国葬、首相就任、司法経過。 制度や補償の説明にも未確認の記述が多く、文章量をそのまま知識の正確さとは評価できない。

6.3 GPT-OSS-20B

元回答の記述・要旨 判定 確認結果・修正
「暗殺未遂事件」、手術後に回復・数日で退院 誤り(偽) 安倍氏は事件当日に死亡している。当初の逮捕容疑が殺人未遂だったことと、事件の最終結果を混同している。S02
2022年7月8日、午前10時頃 日付は正/時刻は誤り(偽) 日付は一致するが、発生は11時31分頃。午前10時頃ではない。S01
桜井市の「奈良県議会大ホール」付近 誤り(偽) 現場は奈良市の近鉄大和西大寺駅付近。都市と会場が違う。S01
安倍氏73歳 誤り(偽) 事件当時は67歳。年齢が違う。S02
9mmの改造手銃、弾薬1発 誤り(偽) 手製銃による2回の発砲という経過と整合しない。銃器の説明と発砲回数を修正する必要がある。S01 S03
37歳の石田一成、伊勢崎市出身との報道 人物同定は誤り(偽)/報道帰属は未確認 被疑者は山上徹也、当時41歳。人物名と年齢が違い、該当報道も特定できない。実在の同名者に犯行を帰属させるものではない。S02
日本経済新聞等の批判記事、経済格差が主な動機 中心的な説明は誤り(偽)/一部未確認 記事・日付・発言者がなく、帰属は確認できない。旧統一教会への恨みや母の献金という確認済みの背景を、別の説明に置き換えている。S02 S03
医師の「手術は成功、術後も安定」、翌週の回復報道 内容は誤り(偽)/帰属不足 回復・退院という内容は、事件当日の死亡記録に反する。どの医師・報道を指すかも特定できない。S02
その後も公務・講演、安倍氏が選挙の安全対策について発言 誤り(偽) 安倍氏は事件当日に死亡しており、その後の活動として記述された内容は矛盾する。S02
同年9月に「大統領選挙(衆議院議員選挙)」 誤り(偽) 選挙制度・名称・時期を混同。事件当時は参院選であり、その投開票は7月10日。S04
最長期政権、アベノミクス・外交政策 概ね正 一般的な経歴の説明。ただし事件の誤った帰結を補う情報ではない。S04 S23
警護体制や選挙時の安全策を見直し 概ね正/詳細は未確認 2022年8月の警護要則見直しや警察庁による計画審査の強化は確認できる。監視カメラ等の個々の措置は、時点・根拠がなく未確認。S05
国会議事堂・主要都市の警備レベル引上げ、NGOの攻撃防止法要求 未確認 発表者・団体名・文書がなく、特定の対応としては検証不能。
「暗殺される」と「生存・回復」の両方を記載 内部不整合 同じ回答内で事件の帰結が一致していない。Rに反映。

明確な誤り:生存・退院、発生時刻、現場、被疑者の同定、被害者年齢、凶器。 特に生存・退院の説明は、事件の帰結そのものを取り違えている。

6.4 Minimax-M2.7

元回答の記述・要旨 判定 確認結果・修正
2022年7月8日11時30分頃、奈良市大和西大寺駅 正 公式資料の11時31分頃と整合する概数で、日付・場所も合う。S01
参院選応援演説、安倍晋三67歳、下関選出 概ね正 元首相・年齢・選挙の説明は整合。下関は選出地域の略記として読む。S02 S10 S23
背後から手製銃、全長約40cm 方法は概ね正/寸法は未確認 方向と手製銃という説明は支持される。全長約40cmは、今回確認した一次資料の該当箇所では確定できず、未確認とした。S01 S03
背部から胸部・頸部に致命傷 要限定/経路は未確認 背後からの攻撃と、背部を入口とする傷の経路は別。公表死因は左上腕部の銃創を起点とする動脈損傷・失血であり、独自に傷の経路を推定しない。S02
搬送先「奈良医科大学病院」で死亡 概ね正/省略 病院の正式名・死亡時刻を省略。死亡の帰結は合う。
山上徹也41歳、元海上自衛隊員 正 氏名、事件当時の年齢、基本経歴は整合している。S02 S15
海上自衛隊の「旧名称:海上保安庁」 誤り(偽) 海上保安庁全体が改称したのではない。海上警備隊からの組織変遷と混同。S14
本人が海上保安庁を経て海自入隊 未確認 確認した経歴にその経路の裏付けはない。組織史から個人の経歴を推定しない。
宗教団体との関係に対する怨恨 概ね正/不足 供述の大枠は合うが、旧統一教会という団体名、母の献金、家庭の困窮を説明していない。S02 S03
検察官に送致された 概ね正/後続経過は欠落 過去の手続きとして矛盾しない。ただし「最終的」とまとめると、2023年の起訴、2025年の初公判、2026年の第一審判決を伝えられない。S03 S10 S16
警護・政治と宗教の関係の見直し 概ね正 大枠は支持される。制度の具体例は少ない。S05 S09
「身后」「约」「现场」「急救」「身亡」「-speech保護」 日本語上の問題 意味の一部は理解できるが、日本語の要約として未整理。J=4に反映。

明確な誤り:海上保安庁を海上自衛隊の旧名称とする説明。 主要経過は比較的保たれるが、動機・裁判の情報が不足する。

6.5 Muse Glimmer

元回答の記述・要旨 判定 確認結果・修正
日時、近鉄大和西大寺駅前、参院選の応援演説、背後から 正 発生日時、現場、演説目的、背後からの攻撃という主要経過は整合している。S01 S02
搬送後、約5時間後に死亡 概ね正/要限定 発砲から死亡確認までは約5時間半。搬送先到着からは約4時間43分という報道があり、「約5時間」は概数として許容。ただし起点と死亡時刻を明記すると正確。S02 S20
現役・元首相の銃撃死は戦後初 概ね正 「死亡」と限定した説明。単に元首相付近で銃が発射された前例の有無とは区別。S18 S21
無職、山上徹也41歳、現場で取り押さえ 正 人物、事件当時の年齢、現場での確保は整合している。S02
「銃刀法違反の疑いで逮捕」、後に殺人へ 誤り(偽) その場で殺人未遂の現行犯人として逮捕された。当初の逮捕容疑を取り違えている。S02
「自作の火炎放射器様の銃」 要限定/未確認 「様」なので火炎放射器そのものと断定したとは読まないが、凶器の性質を誤解させる。手製銃と記述すべき。S02 S03
2発発砲 正 2回の発砲という通常の意味で読めば、確認資料と整合する。S01 S03
旧統一教会への恨み、母の献金と破産、安倍氏との関係を認識 概ね正 供述として帰属を明示し、動機の主要要素を押さえている。本人の認識と、政治家・団体の客観的な関係は区別する。S02 S03
警備・銃規制の議論、旧統一教会と政治家の関係調査 概ね正 確認できる対応の大枠に合う。S05 S09 S17
日本は銃社会ではなく、銃撃は異例 評価・解釈/要限定 事件数の統計や比較範囲は未記載。「日本で銃撃は起きない」という絶対表現ではない。
被害者年齢、起訴・裁判、具体的制度変更 欠落 概要の精密さ・最新性に不足。C3・C8・C9・C10に反映。

明確な誤り:逮捕当初の容疑。 総合首位でも誤りがない回答ではない。

6.6 Nemotron 3 Nano Omni

元回答の記述・要旨 判定 確認結果・修正
2022年7月8日(金) 正 日付と曜日は整合している。S01 S04
午後12時すぎ 誤り(偽) 発生は11時31分頃。時刻が違う。S01
奈良市の近鉄難波線「郡山駅」前 誤り(偽) 現場は近鉄大和西大寺駅付近。駅・路線・地理を取り違えている。S01
安倍氏は当時防衛相・自民党幹事長代理 誤り(偽) 事件当時は元首相・衆議院議員。役職が違い、元首相であることも本文で正確に説明できていない。S02 S03 S10
山本賢三、30歳 誤り(偽) 被疑者は山上徹也、当時41歳。人物名と年齢が違う。実在の同名者に犯行を帰属させるものではない。S02
犯人自身が旧統一教会関連団体の信徒 未確認/要限定 母の信仰と本人の立場を混同している。原文の人物名も誤りで、当該経歴を事実として採用できない。
団体名「全世界和平家庭連合」 誤り(偽) 正式な日本語名称ではない。S08 S10
宗教法人税制優遇・国際平和賞への反発が動機 中心的な説明は誤り(偽)/一部未確認 旧統一教会への恨みや母の献金という背景を落とし、別の要因を断定している。具体的な供述の出典もない。S02 S03
手製の簡易銃、演説中に複数発 概ね正/要限定 手製銃という大分類は支持される。「乱射」等の形容ではなく、背後から2回発砲した経過を示す方が正確。S01 S03
銃を事前所持せず、現場で違法改造 誤り(偽) 事前準備と銃を携帯して接近した記録に反する。S01 S03
奈良県立医科大学病院で約1時間後に死亡 病院・死亡は概ね正/時間は誤り(偽) 死亡確認は同日17時03分。発砲・搬送のどちらを起点としても約1時間ではない。S02 S20
屋外の警護問題、選挙演説の警備見直し 概ね正 一般的な問題把握は支持される。具体的な検証内容は省略。S05
政府が緊急事態宣言の見直しを検討 未確認 本事件への対応として具体的な根拠なし。
旧統一教会への調査・法的措置の議論 概ね正/不足 調査や法的対応の大枠は合う。ただし不当寄附勧誘防止法の成立や、2026年3月4日に東京高裁が解散命令を維持した経過は説明していない。S07 S08 S09
葬儀が全国放送、各界の弔意 一部支持/一部未確認/対象不足 国葬儀と追悼は確認できるが、どの葬儀を指すか、放送範囲は特定できない。S06
「現在までに得られている公的な事実」 一部誤り(偽)/帰属不足 主体・人物・場所の明確な誤りを含む。単なる出典省略より重大で、U=0。

明確な誤り:事件時刻、現場、被害者の役職、被疑者の同定、凶器の準備過程、死亡までの時間。

6.7 Nemotron3-Super

元回答の記述・要旨 判定 確認結果・修正
日付、奈良市、11時30分頃、参院選の応援演説 正 日付・都市・概数の時刻・演説目的は整合する。近鉄大和西大寺駅という現場の説明は省略されている。S01 S02
山上徹也、事件当時41歳 正 氏名と事件当時の年齢は整合する。経歴と逮捕の説明は省略されている。S02
自製の火器(パイプガン)で「二発の銃弾」 概ね正/要限定 手製銃は正しい。2回の発砲を指すなら整合するが、放たれた弾丸が合計2個という意味なら不正確。発砲回数と弾丸数を区別する。S01 S03
胸部などを撃たれた 要限定 背後からの攻撃、被弾箇所、死因を区別する。公表死因は左上腕部の銃創を起点とする動脈損傷・失血で、「など」の範囲を独自に確定しない。S02
奈良県立医科大学附属病院、失血性ショック、17時03分死亡 搬送先・時刻は正/死因は概ね正 搬送先、死亡確認時刻、失血という主要事項は整合している。S02
通算最長、2006~2007年・2012~2020年に首相在任 正 在任時期と通算最長という骨格は官邸・国会資料に整合。S04 S22 S23
特定宗教団体への恨みを供述 正/不足 供述という帰属は適切だが、団体名、母の献金・家族の困窮、安倍氏が標的となった認識がない。
政治家への暴力として異例、社会への衝撃 評価・解釈 重大事件であるとの公的な位置づけと整合するが、制度上の具体的展開は説明していない。S05
外部検索をせず内部知識のみ 外部検証不能/自己申告 実行ログがないため自己申告として扱う。
逮捕・裁判、警護検証・見直し、宗教と政治の具体的影響 欠落 C8=0、C9=0。短さそのものではなく必要事項の欠落。

主要な日時・人物・死亡経過は、今回の照合範囲では概ね正しい。 銃弾数・部位表現は限定が必要で、動機・司法・警護の網羅性不足が大きい。

6.8 Qwen3.8-27B

元回答の記述・要旨 判定 確認結果・修正
2022年7月8日(土)、11時30分頃 日付・概数の時刻は正/曜日は誤り(偽) 日付と概数の時刻は合うが、正しくは金曜日。曜日が違う。S01 S04
近鉄奈良駅前、西向商店街沿い 誤り(偽) 現場は近鉄大和西大寺駅付近。県内の別の地名を混ぜた説明になっている。S01
奈良県知事選・参議院選の応援 一部誤り(偽) 参院選の応援演説という部分は整合するが、知事選の応援という説明は違う。S02 S10
奈良県立医科大学を「奈良県立病院」と同一視 誤り(偽) 正式な搬送先は奈良県立医科大学附属病院。大学附属病院と別の施設を混同しない。S02
午前11時44分に死亡確認 誤り(偽) 死亡確認は同日17時03分。時刻が大きく違う。S02
享年67歳、首相在任2006~2007年・2012~2020年、通算最長 正/要限定 年齢と在任期間は整合。「二つの内閣」は二つの政権期と書く方が正確で、形式上の内閣数とは異なる。S02 S22 S23
山上徹也、当時37歳 氏名は正/年齢は誤り(偽) 氏名は正しいが、事件当時は41歳。年齢が違う。S02
2021年頃に自衛隊を離職 誤り(偽) 2002年頃に入隊し、2005年頃に退職した経過と矛盾する。S03 S15
自作銃を「3Dプリンター銃」に分類 未確認/要限定 自作という大分類は正しいが、その製法による分類は裏付けがない。S03 S17
安倍氏が日本維新の会代表、前身が新党改革で後に自由党へ 誤り(偽) 自民党総裁等の経歴と異なり、政党の関係も取り違えている。動機に関わる献金先は旧統一教会であり、この政治団体ではない。S03 S19
母がその政治団体を支持し約2,300万円超を献金 中心的な説明は誤り(偽)/金額の出典は未確認 判決で扱われるのは旧統一教会への献金で、記載分の合計は約1億円。「報道では」とする媒体・記事がなく、政治団体と金額の説明を裏付けられない。S03
「本人の供述・判決の認定」による動機 誤り(偽) 上記の政治団体への献金という物語を裏付ける供述・判決は確認できず、実際の判決内容と矛盾。S03
殺人・銃刀法違反で起訴 正 罪名の大枠は、2023年1月の起訴に関する記録と整合する。S03 S16
2025年8月26日に死刑判決、検察も死刑求刑 誤り(偽) 奈良地裁判決は2026年1月21日、無期懲役。求刑も無期懲役であり、判決日・刑・求刑のすべてが違う。S03
弁護側控訴、大阪高裁の審理 一部支持/一部誤り(偽) 2026年2月4日の控訴と10月1日の控訴趣意書提出は報じられている。ただし、架空の死刑判決に対する控訴という説明は正しくない。S11 S12
政治団体への巨額献金の是非が問題化 誤り(偽) 本件の宗教献金問題を政党献金に置き換えている。不当寄附勧誘防止法など、宗教団体への献金をめぐる対応と区別する。S03 S07
銃刀法の罰則強化等の議論 概ね正/不足 実際に2024年改正が成立している。S17
2022年10月27日に国葬 誤り(偽) 国葬儀は2022年9月27日。1か月違う。S06
戦後、首相が銃撃される事件は初 要限定 「首相経験者が銃撃で死亡」とすれば妥当な説明。発砲による襲撃一般まで初とするなら、1994年の細川前首相直近の発砲事件を除外できない。S18
不確かな部分は断定を避けている 内部不整合 留保文があっても、具体的な死刑判決や動機の虚偽を打ち消さない。U=0。

明確な誤り:場所、死亡時刻、被疑者年齢・退職時期、動機の団体と政治家の関係、死刑判決・求刑、国葬日。

7. 引用・出典情報の点検と実験の限界

7.1 全ファイルの引用点検

8件とも、記事名・日付・URLなどを伴う、特定可能な引用文献・URLは0件だった。「報道」「判決」「供述」「公的な事実」等の帰属表現はあるため、その内容を第6節で照合した。GPT-OSS-20Bには「日本経済新聞」という媒体名があるが、記事は特定できない。

モデル 特定可能な引用文献・URL 帰属表現と点検結果
Qwen 0 「本人の供述・判決の認定」「報道では」という帰属。政治団体への献金と死刑判決の説明は、公表された事件・判決内容と矛盾する。
Minimax 0 動機への一般的な帰属。宗教団体への恨みという骨格は支持される。独立した引用文はない。
Gemma 0 捜査・動機への一般的な帰属。母の献金背景は支持されるが、「教会を批判しなかったこと」が主要因という補足は未確認。
GPT-OSS-20B 0 日本経済新聞等、当初報道、医師発言、回復報道を示唆。回復・退院の内容は誤りで、媒体や医師が実際にそう発表したかも特定できない。
GPT-OSS-120B 0 判決報道、刑の確定、補償等への言及。司法経過は誤り、補償・委員会等は未確認。引用符付きの動機にも原典がない。
Muse Glimmer 0 取り調べでの供述として動機を提示し、その骨格は支持される。逮捕当初の容疑は公的記録と矛盾する。
Nemotron 3 Nano Omni 0 「公的な事実」とするが出典はない。人物・場所・役職等の説明は公的資料と矛盾する。
Super 0 「公開された事実」「内部知識」「供述」という帰属。主要経過は支持されるが、個別の引用元は追跡できない。

架空の書名や偽URLは、そもそもその種の引用がないため検出されていない。出典がないこと、帰属を追跡できないこと、本文の事実が誤っていることは別である。GPT-OSS-20Bの回復やQwenの死刑判決は、公表された死亡・判決記録と矛盾するため誤りと判定した。

7.2 今回の結果から言える範囲

  1. 各モデルについて1件ずつの保存回答と1組ずつの時間しかない。反復回数、分散、実験順序、温度、トークン上限、量子化の記録がなく、統計的な有意差は判定できない。
  2. 読込み時間は、未ロード状態から確認プロンプトへの返答までという運用上の待ち時間を含む。純粋なモデルファイル読込み時間や初回トークン待ち時間(入力から最初の出力トークンが現れるまでの時間)と同一ではない。
  3. 命題処理時間も推論・エージェント動作・生成等を含み得る。ログがないため内訳やtokens/s(1秒当たりの生成トークン数)は算出しない。トークンはモデルが文章を処理・生成するときの単位であり、文字数とは一致しない。回答の長さも異なり、生成エンジン単体の速度は比較していない。
  4. モデル容量BのGB値は、パラメータ数、必要VRAM(GPUメモリ)、消費電力、ランニングコストの代用指標ではない。MoE(入力に応じて一部の専門ネットワークを使う構造)等による差も、本記録だけでは補正できない。
  5. 学習期限は未確認で、最近の司法経過を知らずに省略したのか、知っていて省略したのかは区別できない。架空の司法経過を断定することは、単なる省略と分けて評価した。
  6. 初回総合点Sは品質加点F(80点)・初回速度点V(15点)・容量点Z(5点)という配点に依存する。小数第2位は計算の確認用であり、その精度で能力差を測れたことを意味しない。品質点Qの2点差は初回総合点Sの1.6点に相当し、僅差の順位は採点の1段階差でも変わり得る。
  7. 外国語の混入や事実誤認は今回の回答に観察できるが、その原因がモデル本体、量子化、推論設定、エージェント環境のどれかは特定できない。
  8. 出力の成功と内容の正確さは異なる。GPT-OSS-20Bのように速度・容量で順位が上がる例もあるため、総合点だけで採用判断をしない。単一の題材・1回の回答や、別題材での順位からモデル全般の優劣を一般化しない。

7.3 未確定情報の扱い

資料側で裏付けが十分でない細部は、第6節に「未確認」または「要限定」として残した。補償、委員会、訓練指示等について、未公開記録やインターネット上の全記事の不存在を証明したものではない。未提供の生成設定や実行ログも推定しておらず、厳密な追試には追加記録が必要である。

8. 検証に用いた資料

資料の確認日:2026年10月3日(日本時間)。文書の作成・公表日とWebの取得日を区別した。一次資料を基礎とし、報道は補助資料として扱った。政党資料はその政党自身の対応を確認するために用い、他の疑惑がないことの根拠にはしていない。

ID 資料・公開主体 資料の性質/今回の用途
S01 警護についての検証及び警護の見直しに関する報告書 — 警察庁 2022年8月。冒頭、本文1頁以降、時系列等。発生日時・現場・背後からの接近・発砲回数・警護検証。
S02 元内閣総理大臣に対する銃撃事件の発生と捜査状況について — 国家公安委員会公開資料 2022年7月12日、警察庁刑事局の説明資料1頁。実名・年齢・当初の逮捕容疑・病院・死亡時刻・死因・供述。2頁は警護検証チーム。
S03 奈良地裁・令和8年1月21日判決、令和5年(わ)第7号・第154号 — 裁判所 匿名化された第一審判決22頁。1~2頁の主文・事実、14~16頁の背景、20頁の求刑等。確定判決と同一視しない。
S04 故安倍晋三国葬儀に関する経緯① — 内閣府 2022年の経緯・当日会見等の収録。曜日、参院選投開票日、死亡発表、在任期間。
S05 令和5年警察白書・要人警護の強化に係る警察の取組 警護要則の改正・警察庁による計画審査等。改善を「検討」だけでなく実施として確認。
S06 故安倍晋三国葬儀について — 内閣府 国葬儀の日時・会場を直接確認。
S07 法人等による寄附の不当な勧誘の防止等に関する法律 — 消費者庁 法案提出・2022年12月10日成立の経緯。予算案とは区別。
S08 東京高等裁判所による旧統一教会の解散命令決定を受けて — 文部科学省 2026年3月4日大臣談話。地裁の解散命令を高裁が維持した事実。刑事事件の控訴とは別。
S09 旧統一教会「関係を一切断つ」役員会で基本方針を決定 — 自民党 2022年9月2日公表。議員の点検・関係見直し、党内の対応を確認する一次発表。
S10 安倍元総理銃撃事件初公判、山上被告殺人の罪など認める — テレビ朝日 2025年10月29日、前日初公判の報道。初公判日と実名・団体名の補足。
S11 山上徹也被告側が控訴、1審は無期懲役の判決 — テレビ朝日 2026年2月4日の控訴報道。第一審後の手続きの補足。
S12 山上被告の弁護団が控訴趣意書を大阪高裁へ提出 — MBS/TBS NEWS DIG 2026年10月1日。公開見出し・検索提供の本文抜粋で提出を確認。裁判所の事件進行記録を直接閲覧したものではない。
S13 第100代 岸田文雄 — 首相官邸 2021年10月4日の就任日。検索に提供された官邸本文で確認。
S14 大湊地区隊・組織の沿革 — 海上自衛隊 海上警備隊・保安庁・海上自衛隊の変遷。海上保安庁を海自の旧名称とする誤りの照合。
S15 銃撃現場の献花台に多くの人 — テレビ朝日 2022年7月9日。海自在籍期間を防衛省関係者らに取材した報道。S03の経歴と併読。
S16 山上容疑者、奈良地検が起訴 — 日テレNEWS NNN 2023年1月13日。検索提供本文で起訴日・罪名を確認。記事全体はアクセス制限あり。
S17 令和6年警察白書・銃砲による凶悪事件を踏まえた規制の強化と警察の取組 2024年の銃刀法改正と自作銃対策。本件の手製銃を一般的な3Dプリンター規制例と混同しない。
S18 平成7年警察白書・第6章 公安の維持 1994年5月の細川前首相直近の発砲事件。発砲・被弾・死亡の区別。
S19 安倍晋三・第4次安倍内閣の略歴 — 首相官邸 検索に提供された官邸の略歴本文。自民党総裁等の経歴。直接本文取得は一部失敗し、未取得部分には依拠しない。
S20 「男は撃った後も冷静」安倍元総理、心肺停止の状態 — テレビ朝日 2022年7月8日15時30分。病院到着時刻の補足。速報時の銃種・傷の推測は最終判断の根拠にしない。
S21 銃撃事件から1年・ドキュメント2022年7月8日 — 日テレNEWS公式動画 2023年公開。動画の公開説明文で戦後初の首相経験者の銃撃死という位置づけを照合。映像全編を視聴したものではない。
S22 歴代内閣 — 首相官邸 在任期間・内閣の代数の確認用。検索提供本文を含む。
S23 第210回国会・衆議院本会議第4号 — 国会会議録 2022年10月25日、野田佳彦氏の追悼演説。出身選挙区・政権期・政策等の経歴を補足。追悼者の政治評価と客観的経歴を分ける。

S12・S16・S19等は、検索に提供された本文抜粋を含む確認であり、ページ全体を取得したものではない。S03は匿名化された第一審判決で、事件番号・日時・内容とS10等の顕名報道を照合した。医療発表、捜査情報、判決の記載の違いにも留意し、資料にない傷の経路、製法、動機、金銭の流れは推測していない。

9. 入力ファイルの識別情報

入力ディレクトリ:G:/LMStudioBionicWork/LearningStatusTest/安倍元総理暗殺事件の概要
出力ディレクトリ:G:/LMStudioBionicWork/LearningStatusTest/安倍元総理暗殺事件の概要/評価結果
出力ファイル名:安倍元総理暗殺事件情報比較GPT6-Astra.md

SHA-256は読取り時の内容の識別用であり、生成モデルの真正性を証明するものではない。依頼書・実験記録は補助入力として別記した。

入力ファイル名 バイト数 SHA-256
安倍元総理暗殺事件の概要 Gemma4-26B-A4B.md 2322 827947960C0B7FAFA7603DB8592BAE55D84C6763CC860545319C4EB2174DAB14
安倍元総理暗殺事件の概要 GPT-OSS-120B.md 5700 4FF52F786F234AA6B3E4A37032FC129A125BE7E64FCA924018CCA67C1485C5C1
安倍元総理暗殺事件の概要 GPT-OSS-20B.md 3599 3BDFC2D91ABFEF5493992FD727000B79E49F27DB5BB37A659182BFF69D17ED8C
安倍元総理暗殺事件の概要 Minimax-M2.7.md 1298 CB9FA5F5AFE5AF54BD2C776404C91D79BD0A6EA0C9FE2E47A73070DB91AA6A89
安倍元総理暗殺事件の概要 MuseGrimmer.md 1656 E92F7172AD879922B68C25D021A73F87ECFEDF75D03E81949D2A8F94B5A012AC
安倍元総理暗殺事件の概要 Nemotron3-Nano-Omni.md 2830 C286BC51C80EB9248360C344E1FF948C7677DB044109C285DA775482DA6CC39E
安倍元総理暗殺事件の概要 Nemotron3-Super.md 1153 32CF6285514D6CD6C710BC19C8A704CEFE85EBB8BF85C014C3951B80E9EB3AA5
安倍元総理暗殺事件の概要 Qwen3.8-27B.md 2397 5285EA64AD2D12E0A96C362DD5D10F86AB91111F69FA2900B67D2A64BBFF688D
評価結果/ResultTest.txt 1994 C8462554173DCE76D0598A4EDD4BFDD2E35C952EF3804C155364CC3503AADB67
評価結果/実験方法等.txt 2008 606EE4A8A93FBA3BF9C1CF703E9634DD44BAE7AF31363C1E5E94D3669D689E75